能楽師 清水寛二
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清水寛二 SHIMIZU Kanji

能楽を基盤に走り続ける役者

能『遊行柳』のご紹介

9/23/2017

 
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10月に入り、朝晩の冷たい空気に秋を感じるようになってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。​

​清水がシテを務めます能『遊行柳』の公演が近づいてまいりました。
​今回は、遊行柳のお話をご紹介いたします。













<あらすじ>
​ 秋の夕暮れ、諸国遊行の聖は奥州への途次白河の関を過ぎたあたりで一人の老人に呼び止められる。誘われた古道は荒れ果て、その先には、一本の朽木の柳。
「道のべに清水流るゝ柳陰 暫しとてこそ立ちとまりつれ」
 老人は、昔西行法師がこの柳陰で詠んだ歌のことを語り、朽木の柳の古塚に消え失せる。
 遊行上人の念仏の中、白髪の老人の姿をした柳の精が現れ、草木までも成仏に至る念仏の功徳を讃え、さらに柳尽くしの故事を語ったのち、報謝の舞を舞い、夜明けの風とともに消えていくのであった。
 世阿弥の甥・音阿弥の子、観世小次郎信光晩年作の能。信光は「紅葉狩」や「船弁慶」など動きの多い作品で知られるが、この「遊行柳」は、世阿弥の名作「西行桜」を意識して作ったと言われ、閑寂な趣の中に強い生への感覚を含んでいる。(チラシより)

草木に覆われた、今は忘れ去られた古の街道。仏の縁で出会った朽木の柳と上人を描きます。
まさに秋の夜長にふさわしく、年老いた柳の精は月明かりの下に現れ、華やかだった昔を偲んで柳の故事を語り、静かに舞を舞います。その姿は閑寂ですが、姿かたちとは裏腹に、どこか生を意識させる面白さもあります。
束の間のあいだ忙しい日常を忘れて、古のある秋の夜に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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